りさーちゃーのひよこ
技術のこととか
2014年5月22日木曜日
OpenCV Ver.2.4.9 をインストールする
#はじめに 前線を退いて早3年である。一念発起で3年ぶりにOpenCVをインストールしてみる。
とりあえず動くものを、を主眼にしているので、保証はできません。
ツールのダウンロードと基本的な手順は下記のサイトを参照。
金子邦彦研究室 Windows に OpenCV バージョン 2.4.5 をインストール
http://www.kkaneko.com/rinkou/opencv/opencvinstallwindows.html
ありがとうございました。
ただし、今回は本エントリ掲載当時最新のCpenCV2.4.9をインストールしてみました。
なので、以下に記すは上記サイトとの差分のみとします。 #手順 ##OpenCVをダウンロード・ファイルの解凍 解凍フォルダ選択先を
C:\opencv249
としました。
##CMakeで展開 設定パスが一部項目が異なります。 - Source code:
C:\opencv249/opencv/sources
- binaries:
C:\opencv249/opencv/build
私の環境はVisual Studio Express 2012 なので、Visual Studio 11 を選択。
あとは Confgure → BUILD_EXAMPLES にチェックを入れる → Generate でOK。 ##OpenCVのプロジェクトをビルド
C:\opencv249\opencv\build\OpenCV.sln
を開きます。Debug、Releaseの両方でビルドを行います。
※各構成ごとに20分近くかかるので、他の作業をしているときに放っておくことをお勧めします。
##環境変数Pathの設定 以下の二つのパスを環境変数Pathに追加します。パスの区切りは半角セミコロン( ; )で。 - デバッグ用:
C:\opencv249\opencv\build\bin\Debug
- リリース用:
C:\opencv249\opencv\build\bin\Release
##ひと休み さて、ようやくOS側の準備ができました。次はツール側の設定です。ここ以降があまり私にはなじみがないファイルが登場するので、試行錯誤して着地しました。これが正しいのかはわかりませんが、簡単なプログラムでビルド実行はできました。 ##Visual Studioの設定 - インクルードディレクトリの設定
Visual Studio 2012から
「ツール→オプション」からの追加ディレクトリ設定は推奨されなくなりました。
回避方法があるようですが、とりあえず今回はプロジェクトごとに設定をします。
「プロジェクト→プロパティ」を開きます。
「構成プロパティー → C/C++ → 全般 → 追加のインクルードディレクトリ」に下記のフォルダを追加します。 -
C:\opencv249\opencv\build\include
-
C:\opencv249\opencv\build\include\opencv
これが正しいのかはわかりませんが、この2つは最低限ないとのちのちコンパイルが通りません。
- リンカーの設定
追加のライブラリディレクトリを追加します。 「プロジェクト→プロパティ」を開きます。
「構成プロパティー → リンカー → 全般 → 追加のライブラリディレクトリ」に下記のフォルダを追加します。 - デバッグ:
C:\opencv249\opencv\build\lib\Debug
- リリース:
C:\opencv249\opencv\build\lib\Release
">
スタティックリンクライブラリを追加します。
同じく「リンカー→入力→追加の依存ファイル」に以下の項目を追加します。
- デバッグ opencv_highgui249d.lib; opencv_core249d.lib; opencv_ml249d.lib; opencv_imgproc249d.lib - リリース opencv_highgui249.lib; opencv_core249.lib; opencv_ml249.lib; opencv_imgproc249.lib
な、なんだこの耳慣れないライブラリ名は。かの有名なhighgui.lib がずいぶん長い名前になっております。今回は
とりあえずちゃっちゃか動かしたいだけなので、今後このlibに含まれないもので使いたい関数があったら、つど必要なライブラリを調べてリンクすればよし、ということで次に進みます。
ようやくセットアップの完了です。
当該リンクのプログラムを実行して、画像読み込みから出力までできました。
Windowsのサンプルピクチャの絵です。著作権的には私的利用ということでOKと思います。
2014/6/9 追記:追加の依存ライブラリにopencv_imgproc249.libを追加。これが無いと画像処理系の関数を使うときに未解決となる。
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