りさーちゃーのひよこ
技術のこととか
2015年7月12日日曜日
BibTex 文献スタイルファイル(.bst)をいじってみる
#はじめに BibTexが使えるようになり、意気揚々と文献を追加していた、、、その時!<br /> BibTexに移行してから、文献リストの書式が学会指定のスタイルと一致しない。<br /> それもそのはず。<br /> 学会が提供している文献フォーマットは、Texのスタイルファイル(.sty)で定義されているが、<br /> BIbTexのスタイルは専用のスタイルファイル(.bst)で定義されるため、(.sty)のスタイルなど<br /> しったこっちゃないのである。<br /> <br /> じゃあ、bstファイルを自分で変えてやろうじゃねーかと思っていろいろ調べたが、<br /> とんでもなくハードルが高い。文法に関する情報もないし、編集に関する情報も試行錯誤のものが多い。<br /> 自分で開拓するコストがあまりにも高い。<br /> <br /> それなら、世の中で誰かが公開されている学会のbstファイルをもらえばいいや!<br /> と思いきや、今回投稿する学会のファイルは誰も公開していない…。<br /> <br /> ではでは、今回の学会のフォーマットに一番近いフォーマットのファイルを入手し、<br /> 微調整することにしよう!<br /> これが功を奏した。一体こんな設定に何日苦戦していることか…。 #ベースbstファイルの選定 BIbTex のスタイルのプレビューが見られる素晴らしいサイトを発見。<br /> ここからよさ気なものを見繕う。<br /> <a href="http://www.okomeda.net/?%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB" target="_blank" title="">スタイルファイルのレイアウトサンプル</a><br /> <br /> 今回の学会に一番近いのは、tieice.bst (電子情報通信学会)のよう。<br /> #ベースbstファイルのコピー jBibTex が入って入ればデフォルトで格納されるっぽい。<br /> /usr/share/texmf/jbibtex/bst/tieice.bst<br /> これを自分の投稿する学会のtexファイルが格納されているフォルダにコピー。 #bstファイルの編集 いくつかサイトを参考にしながらやりました。<br /> <a href="http://www.okomeda.net/?bst%20%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%BA" target="_blank" title="">bst ファイルのカスタマイズ</a><br /> <a href="http://kichiku-kikuchi.hatenablog.com/entry/2015/03/16/231806" target="_blank" title="">BibTeXの使い方/参考文献の形式を変更するお(bstファイルの編集)</a><br /> <br /> 例えば、私がやりたかったことは - 変更前:<span style="color: red;">文献名を "" をくくる</span> - 変更後:<span style="color: blue;">文献名を"" でくくらない</span> だとすると、文献名のスタイルに該当する場所を片っ端から変えればよいはずです。 titleで検索してヒットした場所を下記にように修正。<br /> -----------------------------------------------------------------<br /> 378 FUNCTION {format.title}<br /> 379 <br /> 380 { after.author 'output.state :=<br /> 381 title empty$<br /> 382 <br /> 383 { "" }<br /> 384 <br /> 385 <br /> <span style="color: red;"> 386 { "\`\`" title "t" change.case$ * "''" * }</span><br /> → <span style="color: blue;"> { title }</span><br /> 387 <br /> 388 <br /> 389 if$<br /> 390 }<br /> -----------------------------------------------------------------<br /> 430 FUNCTION {format.btitle}<br /> 431 <br /> 432 {after.author 'output.state :=<br /> 433 <br /> <span style="color: red;"> 434 "``" title * "''" *</span><br /> →<span style="color: blue;"> title</span><br /> 435 <br /> 436 }<br /> -----------------------------------------------------------------<br /> <br /> そしてコンパイル。見事所望のスタイルになりましたとさ。 #終わりに BibTex には何度か躓いている。新しいものもあるらしいが、もはやBibTexが普及しすぎているようでこの流れは変えられないのでしょう。<br /> とにもかくにも、なんとなく環境が整って、今度こそ本当に論文執筆に取り掛かれそう。<br />
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